Testing Benefits and Levels of Testosterone Is Difficult

NYTimesの記事。アメリカの専門家の意見を載せています。曰く、

  • WADAが基準としていたテストステロン:エピテストステロン比6:1(現在は4:1)は通常よく見受けられる値である。何もしなくても高い値がでることはある。
  • それが異常な値であるかどうかは対象者の継続的な検査値をもって判断することが必要。
  • 重要なのは検査がどのようにして行われたか、検体が正しく扱われたか(不当に手を加えられたりしなかったか)を知ることである。
  • 自分たちが検証を行うとき、最も重要視するのは管理方法である。2秒もあれば検体にテストステロンを注入できる。検体をAとBの2種類に分けるのはこのためである。
  • 今の段階でランディスに有罪を宣告することはできない。


アメリカの新聞だからか、結果として自国のチャンピオンを擁護する形となっています。*1
テストステロン比についての話がその筋では一般的なのかどうかは分かりませんが、
今この段階でランディスがクロだと決めるのはやっぱり時期尚早といえると思いますよ。
フォナックも「ランディスがドーピングをした」ことを認めているわけではなくて、
「検査で陽性反応が出たのはランディスの検体だったというUCIの通達があった」ことを認めている
だけですから。(前者ならランディスはとっくに解雇されてますって)
Bサンプルの結果とランディスが受けるといわれている内分泌検査の結果を待ちたいと思います。

*1:というか明らかに検査方法や検体の保管方法に疑いをもっているのがアリアリ。いっそBサンプルの検査はフランス国内の検査機関じゃなくて第三国の検査機関にしたほうがいいんじゃないんですかね。