ランディスのはなし

土曜日にBサンプルの結果が出て予想通りだったので大ショック!ということはなかったのだけど
やっぱり哀しいというかせつないというか辛いです。
ランス・ザ・セブンさんの描いたランディスが本当にせつない(涙)
このままでいけばよっぽどの逆転満塁サヨナラホームランが出ない限りは、ランディスの選手生命
は絶たれるといってもいいのかもしれません。
どちらかといえばロードレースの内情に詳しい人ほどランディスがドーピングしたと断定している
場合が多いように見受けられます。


世の意見は賛否両論あるわけですが、私としては個人的にカピパラさんの意見に同意です。


フォナックランディス解雇という処分については、ハミルトンの一件でのチームの対応
(ドーピング疑惑が出たハミルトンを当初チームは擁護していた)が問題になったという経緯から、
仕方ないと思います。ランディスだけがチームの抱えるライダーではありませんし。
でも、でも。
それってそれって、「トカゲのしっぽ切り」に似てないか?
たとえランディスが自らの意志でドーピングをした(あるいはしていた)として、プロチームとして
選手を管理する立場にありながら、何故気付くことができなかったのか?
ましてハミルトンの件があった後で?
もしランディスの知らないところで、チームの管理の穴をついて行われていたことだったとしたら?
その可能性がゼロではないうちは、この件をランディス個人の問題として済ませるのではなく、
チーム管理・運営の問題として対処してほしいと思います。


同じことをUCIとASOにも言いたい。
ドーピング撲滅を掲げるのはもっともなことだと思うけれど、選手をなでぎるように断罪することが
果たして本当に有効なのか、もう一度考えてほしい。今のレース環境は(いくらトレーニン
しているとはいえ)生身の人間が耐えうるものになっているのでしょうか?
厳しいステージレースを乗り越える、それがグランツールの醍醐味とはいうけれど、レースの
過酷度が面白さを作るわけではなくて、そこを走る選手たちの走りやチーム戦略が面白さを
作るわけです。グランツールに限らず、プロツアーについても選手やチームがそれぞれの力を
如何なく発揮できるオーガナイズやコース設定、スケジューリングとは何なのかをきちんと
見直してほしいと思います。