半分総括してみる

波乱の幕開けとなったツールも早や半分のステージが終了。
昨日のピレネーでようやく総合争いの選手たちがしのぎをけずる展開となり、
ゴール前ちょっとドキドキした。


さて昨日終了時点での総合順位。
1 Floyd Landis (USA) Phonak 49.18.07
2 Cyril Dessel (Fra) AG2R-Prevoyance 0.08
3 Denis Menchov (Rus) Rabobank 1.01
4 Cadel Evans (Aus) Davitamon-Lotto 1.17
5 Carlos Sastre (Spa) Team CSC 1.52
6 Andreas Klöden (Ger) T-Mobile 2.29
7 Michael Rogers (Aus) T-Mobile 3.22
8 Juan Miguel Mercado (Spa) Agritubel 3.33
9 Christophe Moreau (Fra) AG2R-Prevoyance 3.44
10 Marcus Fothen (Ger) Gerolsteiner 4.17
11 Haimar Zubeldia (Spa) Euskaltel-Euskadi 4.26
12 Patrik Sinkewitz (Ger) T-Mobile 5.38
13 Levi Leipheimer (USA) Gerolsteiner 5.39
14 Michael Boogerd (Ned) Rabobank 5.54
15 Inigo Landaluze (Spa) Euskaltel-Euskadi 6.33
16 Georg Totschnig (Aut) Gerolsteiner 6.47
17 Vladimir Karpets (Rus) Caisse d'Epargne 6.48
18 José Azevedo (Por) Discovery Channel 7.27
19 Ivan Ramiro Parra (Col) Cofidis 8.11
20 Frank Schleck (Lux) Team CSC 8.37


ここまでで印象的なのはAg2rラボバンクの躍進とディスカバリーの不振。
特にエースであるマンセボを失ったAg2rはステージ優勝にマイジヨジョーヌ獲得と幸先のいい
展開。今後はもう一人のエースであるモローに期待したいところ(でも昨日遅れちゃった)。
またラボバンクメンショフで総合を狙うことが昨日ステージではっきりした。
ラスムッセンの山岳ジャージはどうするの?という感じだけど、アシスト陣はどう見ても登りと
いう感じではないし、デッケルのリタイアで1人欠けていることも考えると、チームの優先順位は
総合>山岳という気がする。


対照的なのがディスカバリー。個々人がそれなりの力を持っているはずなのにいまひとつ
パッとしない。TTでも山岳でも後手に回っているというか、去年までのチーム力が嘘のよう。
それだけランスのカリスマ性が大きかったということだろうか。新しいリーダーの登場が
待たれるところ。


チーム力といえばCSCも厳しい。すでにジューリックとロンバルディがリタイアして残りは6人。
何かを仕掛けようにも一手足りない状況なのかも。それでもサストレを上位に残しているあたりは
さすが。サストレのアシストのために多分平地で力を温存していくはずなのでアルプスでの奮起に期待。


総じて、そろそろ総合狙いのチームとステージ狙いのチームがはっきりしてきたように見える。
フォナックAg2r、ラボランク、Tモバイル、ダヴィダモン‐ロット、CSCゲロルシュタイナー
シャンゼリゼの表彰台を狙ってくるはず。
一方、それ以外のチームはステージ優勝狙い+各賞ジャージと見る。
微妙なのがケースデパーニュでカルペッツの調子次第。ただ昨日遅れてしまったところを見ると
総合は厳しいかも。


今日はアップダウンがあるものの平坦ステージ。そして7/14。フランス人とフランスのチームは
奮起することでしょう。